年頭のご挨拶

2018年1月1日

 明けましておめでとうございます。組合員の皆様におかれましては、ご家族お揃いで、清々しい新年をお迎えのこととお慶びを申し上げます。JAこま野も、先人が組合員と共に営々と築きあげた礎石の上に23回目の新年を平穏に迎える事ができました。偏に組合員(雇用主)のお陰と役職員一同、心より深く感謝を申し上げます。

 昨年は組合員におかれましても、南アルプスブランドのイメージアップに御貢献頂きました。前果実部々会長・前生産者代表理事の秋山仙一氏夫妻が第49回山日YBS農業賞の最高賞に輝きました。更に、平成29年度山梨県果樹・野菜共進会において李・貴陽の部で最優秀賞に浅川豊氏、優良賞に斎藤哲郎氏が選ばれました。貴陽発祥の地としての面目が保たれた思いであります。

 葡萄・シャインマスカットの部では優秀賞に飯野勝實氏、優良賞に五味和明氏が選ばれました。日頃の研究心と努力が相俟って顕著に受賞に繋がったものであります。

 さて、私たちは今、歴史変遷の真只中のポジションに位置するような気がいたします。天皇陛下の生前退位により平成も最後の年となります。JAにとりましては、2015年から2019年5月までの5年間は「農協改革集中推進期間」として重大な危機感を持って自己改革を実行しなければなりません。既にJAこま野の第8次3か年計画を施行し、お陰様で決算内容は計画比を上回る予想であります。しかしながら、農協改革のカウントダウンは始まっており、残された期間は16か月の間にJAこま野のサバイバル作戦をどう立てていくのかが、脳裏をよぎります。先ずは農協名の改名につきまして、4月1日から「JA南アルプス市」としてリフレッシュ・スタートいたします。

 「JA南アルプス市」の実現により、そこから生産される農産物は南アルプスブランドとして名実ともに世界に誇れる価値観を生み出してくれるでしょう。更に、エリアを同じくする市・商工会・JAがアレクサンドル・デュマの小説「三銃士」の誓のように勝利に向かって、WIN‐WINの関係を築き、保ち続けることによって、地域に公開された生活インフラ・ライフラインとして地域社会のコミュニテイーの持続的発展のために、JAは組合員の「共益性」に加えて開かれた地域社会の持続と同時に「公共性」の組織と発展していけるものと思われます。そこには組合員とJAの役職員がおなじ起点から考える事ができる関係作りが重要になりますので、当JAといたしましては、4月までに組合員の皆様のご協力を頂く中で、全戸訪問によるアンケート調査を実施して参ります。

 其のことにより、「顔の見える関係」から、「顔の向こう側が見える関係」を経て「信頼できる関係」づくりまで発展できるよう役職員が一意専心努力してまいりますので、その節はよろしくご協力をお願い申し上げます。更にJAを取り巻く環境をマクロに捉えますと2019年10月からJA全中は法的裏付けのない会員制による一般社団法人に移行し、都道府県中央会は連合会に改組されます。同じくしてJAは公認会計士監査に移行します。その監査に対応出来る内部統制の確立を図るため、11JAは同年2月稼働を目指して県下統一電算システムを導入いたします。加えて大きな問題は、准組合員の問題の結論が2021年3月迄先送りされていることであります。

 更には農家にとって極めて大事な市場法の改正が行われます。この事につきましては関係するJAが挙って与党議員に反対を要請いたしました結果、最低限の改正にとどまる模様であります。このようにJAは開闢以来の改革を責められております。何れの改革案もJAグループの組織力低下を狙ったものと受け止めざるを得ません。今までの経営戦略の形成、仕組みは急速に失われていくと考えられます。

 これからは夫々のJAが自らの置かれている経営環境を分析したうえで独自の経営能力に基づいて斬新な経営戦略を形成し、実施することによって自らのJAの存在を自らの努力と責任において図っていかなければなりません。

 今年は戊戌(つちのえいぬ)の戌年、結果が良い場合はさらに良くなり、悪いと更に悪くなる年といわれています。より良いJAとして農家所得の向上に向けて、イノベーションの役割を認識して、挑む努力を重ねる事ができるかどうかで成長できるか、停滞するのか、運気が分かれそうです。枯れずに成長を続けられるよう目標に向かってまい進一路を誓いまして新年の挨拶といたします。